サンドブラスト 

サンドブラストとは一般には聞き馴染みのない言葉ですが、

とても優れた表面処理方法のひとつです。

砂を高圧のエアーで吹き付けることにより、サビや塗装をはがします。

奥まった箇所のサビでもガンガンきれいにしてしまいます。

手作業では作業困難な場所でもアッという間の出来事です。

例えばこのエンジンもフィンの間や、いたるところの塗装がボロボロになってしまっていました。

しかし、サンドブラストとペイントにより、新車時の様に蘇りました。

 

10年程経過したバイクではこの様なフレームのダメージも見受けられるようになってきます。

特に溶接の接合部当たりに顕著に現れてきます。

これではいくら他をカスタムしても、

どうしても “ シビれる ” カスタムマシンには成り得ません。

この上からペイントしても雨などに当たれば直ぐにサビが表れてしまうでしょう。

 

そこで活躍するのが「サンドブラスト」です。

サビをサビの元から根こそぎ刈り取ります。

グレーに見えるのはフレーム金属の素地( 表面 )です。

塗装はもとより、茶色く変色したサビも全て取り除かれました。

このままでは直ぐに錆びてしまいますので、直ちに下地塗料を塗って保護します。

 

さらに、サンドブラストはサビを落とすと同時に塗装の下地処理も行えます。

すべての部分に均一に下地処理が行え、塗料の密着効果も高まるので優れた下地となります。

 

左下がブラスト後の写真で、右下の写真が下地塗料を塗った写真です。

ご覧のように360度、隅から隅まで全て下地塗料で包み込みます。

この段階でも「美しい」と言える出来栄えです。

 

その後は、ブラックに塗り直したり、マーブライザーを仕込んだり、キャンディーにしてみたり…etc.

カラー選択も自由自在です。

この工程を踏んだペイントであれば人目を引くことは間違いないでしょう。

何より見ていて「美しい」と感じる様になります。

 

当ショップではフレーム等の大物も加工できるように、サンドブラスト機を1から設計製作しました。

エンジンやタンク、フェンダー、ボルト1本から作業受けたまります。

なお、当店で行うサンドブラストは塗装の前提とした処理となり、

塗料の密着度を高めるため表面粗さの出る研磨剤を使用しております。

アルミ製品においてはガラスビーズといった、

アルミ製品に対して防腐作用のあるものを併用する場合もあります。

 

作業価格は品物により変わってきますが、

・フレーム+スイングアーム (400cc)  18750円

・エンジン (400cc)  18750円

・タンク (400cc) 6300円

以上が目安となり、小さな物は安くなり大きな物は高くなります。

 

サンドブラストからカスタムペイントまでのオーダも可能です。

そのほか、「サンドブラスト〜下地塗料まで」っといったオーダーも可能です。

詳しくはお問い合わせください。

mail@tatu-custom.com

 

≪ご依頼の際の注意事項です≫

※粉体塗装等の硬度の高い塗装に関しては全て落としきれない場合があります。

( 主にフレームなどに使用されることがあります。 )

その場合は、塗装に当たり問題の無い様、「 塗装下地処理加工 」として承ります。

 

※メッキにつきましてもメッキ層の剥離はできません。

塗装の下地としてお考えください。

メッキがめくり上がっているもの等は、

サンドブラスト作業としてはお引き受けができない場合があります。

(ペイント作業としてはお引き受けできる場合もあります。)

 

※傷やサビなどで素材が侵食、えぐれてしまっているものなどは

サンドブラストでは平らになりません。

平面を求める場合はその後の作業が必要です。

 

※その他、素材の痛みがある場合は穴あき等、破損や傷んでしまうおそれがあります。